2011年3月19日土曜日

東北地方太平洋沖地震2

地震から1週間。妻の母方のいとこ家族と祖母、父方のおじさんなど東北在住の親類の無事が確認できた。
海岸沿いの住まいは津波の被害を受けたというが、近所付き合いのある方の家に避難させてもらっているとのことだ。

親類の息災に感謝するとともに、被災された地域で亡くなられた方に哀悼を、今も困難な状況下にある方々には祈りを届けたい。

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今日は地震からこれまでのこと、これからのことについて自分なりにまとめておく。
※時間がないので後ほど編集予定。

■状況
・現在住まいしている埼玉を含む関東圏や東海・上信越および東北地方では東京電力による計画停電が継続されている。
関東では本日19日は停電を見送るらしい。
停電が実施された地域では道路の信号が消えており、このことが原因と思われる交通事故が発生している。
=>Google Crisis Response(計画停電の対象地域が一目でわかる。)

・生活必需品の不足。スーパーやコンビニ、個人経営の商店(地域差はあるかもしれないが)では主として以下の品目が入手困難。
食料品:米・カップ麺・水・牛乳(最寄りのスーパーでは、計画停電の発表当初はパンまでもがほぼ完売)
石油関連製品:ティッシュペーパー・トイレットペーパー・紙おむつ
消耗品・防災用品:懐中電灯・乾電池

■二次的被害や周縁の事象について。
・食品が手に入らないことにより、とりわけ近所でしか買い物のできない高齢者を中心に生活が切迫してきている。
都市圏で発生しているフードデザート(このあたりのサイトを参照)という現象があるが、そういった社会的弱者を痛めつける状況に追い討ちをかけているのが現状と思われる。
(2011/04/01追記:今はどのスーパーやコンビニでも物が不足しているという事態は概ね解消されている。生活圏の範囲では、計画停電に関連してコンビニの仕入れを調整しているようで、棚が空になっている様子が見られる。)
・新燃岳の噴火や鳥インフルエンザの被害をうけた人達の情報が隅に追いやられてしまうのではないか。地震による被災者を救い被害の拡大を食い止めることの方が緊急度も重要度も高いに違いないが、そのことで程度の差はあるとしても同じ苦境にある人達が閑却されてしまうことがあってはならないと思う。

■思うところについて
テレビに出ている解説員や寄せられた一般からの意見の一部にも見られるとおり、大きな被害を受けることのなかった地域では普通の生活を続けることが肝要と感じる。
要は必要なものを必要なだけ、生活に支障がないように買う、ということ。もちろん贅沢や趣味的な活動による浪費は控えるべきだろう。

驚いたことだが、テレビの番組では特別編成枠がかなり減ってきているようだ。ある解説員が、被災地以外の住人が被災地の情報を得るのが難しくなってきているような話をしており、事実番組欄は平常の番組構成にもどりつつあるようだ。
とはいえ情報はあるところにはある。
被災地では交通基盤や通信手段といったインフラの破壊によって、情報そのものが不足したり途絶するという状態だと思うが、それ以外の地域では大量の情報源があってもそれをどのように判断し行動に結びつけるかが問題だ。

広範囲の災害であるためピンポイントで知りたい地域の情報を得ることは難しいし、被災者側から伝えたいことがあってもマスコミの情報は集約されたものになりがちだ。そう言うときは自治体の専用窓口や災害時の支援を行っているNGOのような組織を頼ることが、何かしたいという気持ちを確実な一歩とすることに繋がるのではないかと思う。
情報の集まるところを見極め、マンパワーを組織化できる主体に自身の力を預けることで、少なくとも状況をかえって混乱させるような不如意な事態を避けられるだろう。

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