2010年5月25日火曜日

電子書籍; インターネット、リソース、アーカイブ

 会社の同僚から所有の書籍を電子化するというサービスがあることを聞いた。
 オフィス利用をターゲットとした書類・資料の電子化を生業とする企業は少なくなさそうだけれど、個人利用者向けに書籍を電子化するサービスというのに興味を引かれる。

 昨今Kindleやipadといった電子書籍端末が脚光を浴びているが、僕も持ち歩きの便とストレージ(電子シェルフとでも言うか)としての電子化に魅力を認めるものの、電子端末で大量の文章を読むのは辛いように思う。あとは電子端末と紙本の性質というか質感を比べると、どうしても紙の方が取り回しが良いと感じる。要するに手に馴染むかどうか。利用シーンに電車通勤を想定すると、都市生活者にとっては格好のデバイスと言えそうだけれど。

 何にしろ、こう電子書籍が増えてくるとそれをターゲットとしたビジネスが多様化してくるのではないだろうか。僕自身も自分で使うというより、デジタルのリソースを整理・管理し、利用するためのユーティリティーやアプリケーションが作れないかということを専ら考えている身であり、ソフトウェア技術者を目指すうえで専門を持つことは強みになるので今後も動向を押さえつつ挑戦していきたいと思う。
 さし向きebookリーダーと蔵書管理ツールをパッケージにしたアプリケーションが面白そうか。

 ところで著作権や頒布権の問題があるけれど、会員制つまり契約利用を前提とした電子図書館サービスが出てこないだろうか。どちらかというとビジネス向きになるかもしれないが、共同利用をコンセプトにしたデジタル貸本屋なんかもいい。

 それは僕にとって文化や娯楽の充実度にみられる地域差を吸収し、是正する方策としての書籍の電子化という希望だ。都市部の生活者だけに豊かな読書体験が許されているのは、やるせないではないか。

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