2010年3月25日木曜日

地域の将来; 担い手と誘い手

 今朝のNHKに地域の移住促進の取り組みが紹介されていた。

 ところは鹿児島県種子島、そして徳島県美波町。前者は年間100人を超える移住者を受け入れるという。

 1世帯3人換算で30強、4人換算で25家族というのはなかなかの数字ではないか。月に2乃至3家族の約6~12人が、島に移り住んでいる計算である。南海の離島を空想するのは安易だが、南方独特の空気には心惹かれるものがある。とはいえ田舎暮らしへの志向には心理的陥穽が少なからずあるので、この点には自覚的であるべきだろう。

 面積・人口を比較したところ、著者の出身地である石川県は輪島市にかなり近い数値であることがわかる。
紹介されていた限りでは、先輩移住者が職の斡旋や生活上のサポートをしていることが効果を上げていると思われた。

 見知らぬ土地で暮らすとあれば、生活環境を見る目が厳しいのは当然のこと。職があっても給与水準が低ければ生活費、特に住に関する生活条件には過敏にならざるを得ないだろう。その点種子島の移住者サポートは住居のリフォームまでしてくれているというから随分手厚い。また地縁も何もない人にとって、そこに暮らす人に惹かれて移住を決めるのはありそうなことだ。

 石川県には定住化促進事業として、古民家(と言っても特殊な分類と思える)を含めた未使用住宅と、それらの賃貸もしくは購入希望者とをマッチングする「空家データベース」という仕組みがある。しかしいかんせん数が少なく、古い家屋は補修が必要であったりトイレが汲み取りだったりする。これで賃貸となると、好きに建て替えともいかないだろうから、よほどの魅力がなければ住み着くには躊躇いがあるだろう。

 徳島の美波町は同局で放送している連続テレビ小説「ウェルかめ」のモデルであろう。人口100人程度と、過疎の進行度が高いようだ。この町では3人に一人が移住者というから、驚きである。
 が、時間の都合で割愛。

 いずれの事例も輪島市の市と町村レベルにそれぞれ置き換えて参考にできる点があるかもしれない。
機会があれば調査してみたい。

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